銀シャリ工房

独り言をネットの海に放流しています

不便さが増しても、Twitterに居続けてしまう

清和のみぎり、花綻ぶ4月の麗らかな日和に反して私の心はざわついています。
というのも、Twitterの新API移行に伴うツイート数取得制限により、私が長らく愛用していたTwilogの新規ツイート取得が停止に追い込まれてしまいました。

【5/13追記】

再開されるみたいです!やったーー!!

(下記の文は4/10当時の雑記です)

twilog.org同系統のサービスであるfavolog*1Twilog同様に4月中に記録停止となる可能性が高く、胸に穴がぽっかりと開いた状態です。

favolog.org

Twitter公式で検索コマンドを使用すれば過去ツイートはある程度参照可能ですが、いいねには検索コマンドがなくfavologの代替サービスも無いため完全に手詰まりです。曇天の下、荒波に揉まれ沈みゆく船を岸辺から眺める無力な町人にも似た遣る瀬無さを覚えています。

 

遡ること2月初旬。TwitterAPI仕様変更のアナウンスが発表されました。

API有料化*2が発表され、現行の無料APIを活用する既存のサービス開発者及びサービス利用者の混乱で連日トレンドが埋まりました。私の持つTwitterアカウントでも、どのアカウントを覗いても不安の声が上がっていたのを覚えています。


尚、この2月時点で私が利用していた進捗ノートはサービスを終了。
他の個人運営のAPI使用サービスも幾つか停止を発表していました。

進捗ノート サービス停止のお知らせ

https://shinchoku.net/announces/18

 

そして詳細がぼかされていた新APIの仕様は翌月3月に正式発表され、その厳しい制限内容に現在進行形で多くの個人サービス開発者の頭が悩まされる事態となっています。

https://twittercommunity.com/t/announcing-new-access-tiers-for-the-twitter-api/188728

forest.watch.impress.co.jp

現行の無料API(API v2)の1ヶ月の読み取り制限は約200万ツイート。それに対し今後実装されるへビーユーザー向けのBassicプランでは月額100ドル(日本円換算で約13,000円)で1ヶ月の読み取り可能数は僅か1万ツイートしかありません。

月額1万円払っても現行の読み取り数の1/200しか開放されないとは一体どういう了見なんだイーロン氏。

 

そして日を置かず発表されたTwilogの新規ツイート取得停止。

そりゃあこうなってしまうのもやむなしとしか……。
今までお世話になったぶん、こういった形でサービス終了に追い込まれてしまうのが辛いです。とりわけfavolog終了が一番の打撃なんですよね。「前いいねしたツイート確認したいな〜」等のちょっとした検索ができないもどかしさ。

 

そもそも現行のTwitterってタイムラインにフォローユーザーのツイートが全て反映されてない時点で不便極まりないんですよね。おすすめタブも不要なので、TLは常に非公開リストで確認してます。柴犬のアイコンに変えている場合ではないのだイーロン氏よ。

 

個人の所感でしかないのですが、イーロン氏就任以降トレンドにTwitterサ終、及びそれに関するワードが乗る頻度が高くなった気がします。Twitterサ終に関してはイーロン氏CEO就任以前から事あるごとにトレンド入りしていましたが、当時は『不特定多数の利用者がトレンドを共有する』ネット大喜利の色が強く、私自身も10年後なら兎も角として今後数年はサ終せずサービス継続されるだろうと。
しかし今の経営状況、ユーザー離脱、改悪の続く仕様変更を見るに、あと5年後ちゃんとTwitterが残っているかが正直確証が持てません。(まあ素人が予測できるわけもないんですが……)
とんでもない赤字を抱えていると知ってもTwitter Blueに魅力を感じないので検討するにも至らないんですよね……広告が全て消せるのならTwitter Blueに入るんだけども。

改悪が続いても、居心地の良さが他のSNSで代替できない

おすすめタブの設置やバラバラの時系列と、API以外にもユーザーの不満が募る一方のTwitterですが、これだけ仕様の改悪が続いても私がTwitterをやめられないのは偏にその居心地の良さに尽きます。


皆から反応が欲しいわけじゃないけど、とりあえず気持ちをアウトプットした~い!
とちょっとした気持ちや感想を吐き出して整理したい時、Twitterってツールとして最適なんですよね。

相互フォロワーへの反応も必須ではないし、ツイートの既読機能もなく気軽に壁打ちできる。マストドン等の他の類似SNSは個々で利用するサーバーが異なるので、ユーザー全体で垣根なく話題を共有して盛り上がるとなるとTwitterの代替とするには物足りなさを覚えてしまいます。(※個人の主観なのでマストドンを否定する意図はないです)

InstagramFacebookといったイケてるSNSで発信するのは憚られる、取り留めのない呟きを吐き出す場としてTwitterは使い勝手が良いんだ……。

 

Twitterだからこそ続いている縁がある

私が初めてツイッターに触れたのは2010年代前半、その頃には十分オタク向けSNSとして有名になっていた記憶があります。当時は背景や文字の色を設定できましたよね…。

といっても、最初はリアルで交流のある友人数名としか繋がっておらず、鍵を外さない前提で利用していました。未成年故の幼稚さと至らなさで人を巻き込んだり、未成年であることで悪意に目を付けられ怖い思いをするのを避けたかったからです。

当時個人サイトをサーフィンして二次創作の閲覧も嗜んでいましたが、チキンの極みだった私は『書き込む』行為を必要以上に怖がって徹底的に避けていました。

勿論作品のファン同士で交流したい願望もありましたが、公開垢を作るのは高校を卒業してから、と決めていました。誇張抜きにリア友と繋がっているTwitter以外のサービスへは書き込む・送信する行為をしませんでしたが、別に親に制限された訳ではなく*3、小心者のチキンゆえのマイルールでした。

 

ハンドルネームの白崎も「外の目がある往来等で名前を呼ばれたとき、オフ会の店を予約したときに不自然ではない響き」にしたくて公開Twitterアカウント用に考案しました。高校生にしてそこそこネットリテラシーがあって良かった。

高卒してすぐに公開Twitterアカウントを作成し、そこから日を置かずに同人オフ会に参加したり、同人誌即売会で売り子をしたりと楽しいことづくめでした。
ログインしなかった期間は受験と国家試験対策の期間ぐらいで、実生活と密接にリンクし最早ライフラインとも呼べるSNSとなっています。不満を零しながらもTwitterにしがみついてしまうのは、今まで関わってくださった方達との積み重ね故です。仮にTwitterがサービス終了すると今ある縁も9割ぐらい失われてしまうので無くしたくないのだ…。

 

(完全に話が脱線しますが、2010年代の後半以降非公式カップリングの二次創作において、作品名やキャラ名の検索除け率が高くなってジャンル問わず浸透するようになっている気がします。個人の所感にすぎませんが。きっかけ等は把握できないのですが、少なくとも私の公開Twitterの開設当時はそこまでキャラ名が避けられていなかったので……トレンドに非公開CP名が上がるようになった影響とかあるのだろうか。同人の歴史に詳しいオタクの方がいたら教えてください)

 

Twitter、暗礁に乗り上げているのかもしれませんが、まだまだサービス終了しないでほしい所です。

それでは今日はこの辺りで。

 

*1:いいねを記録、ユーザー別に管理してくれるサービス。いいね後に削除されたツイートも閲覧可能

*2:有料APIは以前からあったものの、無料APIが有料化されるのはこれが初

*3:むしろ親は放任主義なので、好きにやればいいのに~派だった