銀シャリ工房

独り言をネットの海に放流しています

2020年が終わるので今年触れた作品を振り返る

題名通りです。2020年の総括も兼ねて

アニメ

るろうに剣心明治剣客浪漫譚−(1996年~1998年)【1月~2月視聴】

 原作連載時に父が読んでいた作品で、1996年版アニメをTSUTAYAで借りて全94話を2ヵ月かけて二人で見ました。(我が家では相手に見せたいと思ったものを勧める&一緒に鑑賞することが多い)
 OVAの追憶編も観たんですが、作画も良ければ間の取り方も良いし、無駄にセリフで説明せず画で伝わらせる演出が多くてすごく好みでした。こういう「主人公を形成するアイデンティティやトレードマーク」の裏話に弱い……。
 現在「北海道編」がジャンプSQで連載されているのでそちらも読んでます。


鬼滅の刃【6月~7月視聴】

 語るまでもない現在進行形で社会現象になっている人気作品。
 私は小心者なので、ブームになっている作品は世間のほとぼりが冷めたころに触れることが多いのですが、仲良くしていただいている職場の人に勧められて見始めました。ま~~~面白かった。作風やテンポは今までのジャンプ作品とは一味違って人を選ぶ面も確かにあるけれど、テーマやメッセージの伝え方が巧みで、世間が騒ぐのも頷ける面白さでした。(語ると長くなるので割愛します)
 アマプラの配信分を鑑賞後、父にも勧めて一緒に完走した結果、家族で無限列車を観るまでにハマりました。単行本も7月末に一気読みして、22巻・23巻収録予定の話数読みたさに電子版ジャンプを購入してます。最早2020年の我が家のブーム作品になっている。
 余談ですが、父は煉獄さんと宇髄さんと義勇さんが推しで、「部下にするなら杏寿郎、お酒を飲みたいのは宇髄、そばにいてもらうなら義勇」らしいです。めちゃくちゃわかる。


 ちなみに未視聴時の私は何故かニトロプラスが原作だと思い込んでいたので、アニメ1話の最後に流れるOPクレジットで「ジャンプなの?!?!?」と素っ頓狂な声を上げたのを鮮明に覚えてます。首が頻繁に飛ぶ残酷描写、人外要素のあるヒロイン、重苦しく暗いキービジュアルからすっかりニトロプラスが全年齢向けに製作したオリジナル作品だと決めつけてしまっていた。今でもそう思ってる節がある。

 

フルーツバスケット【11月~視聴中】

 原作未読。ディーン版(2001年)放映時も何話か見た記憶があります。2019年以降リメイクアニメが放送されているとは聞いていたのですが、ちゃんと視聴したことがなかったのでアマプラ配信分をゆっくり視聴中。2021年の新作が開始するまでには2期を完走したいです。 

 

特撮

ウルトラマンゼット【7月~12月視聴】

「ご唱和ください、我の名を!」

 初回から最終話までリアルタイムで追えた作品です。ひざびさに田口監督がメイン監督と聞いて発表時から期待に胸を膨らませていたんですが、その期待を裏切ることなく終わったので本当に感無量でした。要約すると「元気いっぱいで人懐こく、日本語が下手な体育会系ウルトラマン(CV畠中祐)」「困難に立ち向かい、過去のトラウマからも逃げずに目の前の命を救い続けようと奮起する熱血漢主人公」のバディものです。
 ウルトラマンの予備知識なく楽しめるので、気になった方は1話をお試しで視聴することを勧めます。アマプラでも全話配信してるし、Youtubeの公式チャンネルではボイスドラマもあるよ!!

 過去作品のオマージュ自体がそこかしこに散りばめられてる一方で、別に知らなくても楽しめる範囲内なので過去作の履修は必須ではないです。

 ちなみに「ネット流行語100」2020年版でウルトラマンゼットは堂々の6位に入りました。すごい。鬼滅関連の単語に囲まれるゼットくんのイレギュラーさがゼットくんらしくて微笑ましさすら覚えます。

 
 ウルトラシリーズ、どの作品も生きることを肯定してくれるので、メンタル弱った時に見ると大変効きます。視覚から摂取するタイプの精神安定剤。特撮自体は幼少のころから触れていたのですが、オタクとしてハマったのは2012年のウルトラマン列伝からです。
 世情の影響で、例年なら行われているウルトラマンフェスティバル(円谷が主催・企画している大型イベント)も、春映画も公開されないのが本当に惜しいです。来年以降も円谷を支援していくからな…。

 

ウルトラマンタイガニュージェネクライマックス【8月鑑賞】

 2019年の私を狂わせた作品の劇場版です。
 本来なら3月の公開予定が、世情が影響して8月に延期公開になりました。正直劇場公開ですら危ういんじゃないかな…と不安になった時期もありましたが、無事に公開されてほっとしたのを今も覚えています。
 語ると長くなるので詳細は控えますが、「ウルトラマンタイガ」の物語の着地点はこれしかありえないだろうな、とストンと腑に落ちる幕引きでした。

 

ケータイ捜査官7

 埋もれた名作中の名作。
 こちらは放映されていた2007年当時、まだ学生だった自分が毎週追っていた作品なのですが、この度Blu-rayBOXになると聞いて迷わず購入しました。2020年でも通じるVFX技術とキャスティングの豪華さに恐れおののく。
 子供向け作品ではあるのですが、2007年当時としては「個を与えられたAIと、自我のあるAIを物として扱う人類の行きつく果て」を丁寧に描いてる稀有な作品だな…と感じます。40話以降は今でも忘れられない衝撃の連続でした。(特に40話はゴールデンタイムでこの描写を放送できたのが凄いな……となる)

19話・20話の圏外の女はファンの間でも物議を醸された異色回なので見なくていいです。

 

漫画

あの人の胃には僕が足りない【7月鑑賞】

 Twitterで見かけて全巻購入した作品。人間主人公と人外ヒロインが織り成す物語が三度の飯と同じぐらい好きなので刺さりに刺さりました。さちちゃんが一途かわいい…。あとどんなに可愛いキャラでも本来の姿は人とかけ離れた異形の姿なのがめちゃくちゃ好きです。大変気になるところで次巻に繋がるので続きが楽しみ。

 

ゲーム
グランブルーファンタジー 六周年記念シナリオイベント「こくうしんしん」【2月~3月プレイ】

シス………!!!!!!

 天下の大人気廃人御用達ソーシャルゲームグラブルのシナリオイベントです。
 2019年12月に発表された上記の告知PVで既に心臓を鷲掴みにされていたんですが、実際のシナリオも凄かった。


 グラブルは2017年から始めて、2017年の冬にシスを迎えて以来ずっと彼が最推しです。ほぼ毎日欠かさずログインしてゆっくりプレイを続けていたところで、公式から唐突に「6周年シナリオイベントはシスがメインです」と怒涛の供給を受けたので本当に参った。「シス、ここまで厚遇を受けるキャラでいいのか…??」と戸惑いながらイベントをプレイしてました。開催期間に自分の誕生日もあったので余計にビビり散らしていた。

 イベント内容自体はすべて解釈一致の満点というわけではなかったのですが、シスが己の決意と覚悟を持って「生きたい」と口にできたので団長としてはそれでもう満足です。己の生に後ろめたさを覚えず生きてくれ…。
 あと冒頭で載せたPV、何回見ても難解な仏教用語を小声でぼそぼそ話してるシスを見るたびに主役キャラでもいつも通りのシスだ…と妙な安心感を覚えてしまうんですよね。字幕ないと聞き取れない。


 劇中の曲も全部素晴らしいです。
 もとよりグラブルの戦闘曲やイベント曲は良曲に溢れてるんですが、こくうしんしんに使われた「この狭い世界で、ただ小さく」は仏教モチーフの歌詞がロック調と合ってて大好きです。是非ともFULLサイズを1回は聴いてほしい…。Amazon Prime MusicでもFull版が配信されています。
 PVにも出てきた『遍(あまね)く生に祝福を』『必定の死に喝采を』はシナリオと照らし合わせると胸が痛くなります。こくうしんしん、当たり前に享受できたはずのごくごく普通の幸せを狩り取られ、それでも己の運命を受け止め生きていかねばならない者たちの物語なんですよね。こくうしんしんのストーリー自体も万人が幸せになれる結末ではなかったけれど、生きている「今」を受け止める覚悟、迷いを振りはらって生きていくための一歩がネハンとシスの決戦に詰まっていたと思うと、あああらざるを得なかったんじゃないかなと。ネハンとムゲンには再会してほしいです。

 

 シス、グラブルのなかで一番思い入れが深く、誰よりも幸せにしたい男なので来年もシスのためにグラブルをします。

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それでは今年はこの辺で。

来年もよろしくお願いいたします。